2016年4月6日 更新

電力自由化は、なぜはじまるのか?理由をまとめてみました。

いきなり電力の全面的な自由化が開始されて驚いている人もいるのではないでしょうか。電力自由化が始まる理由と目的についてまとめてみました。

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電力自由化はなぜ必要?

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電力自由化とはこれまで電力会社が独占的に販売していた電気をどの電力会社から購入するかをあなたが自由に選べるようになるということです。

これまでの電気というのはたとえば東京なら東京電力、大阪なら関西電力、と地域ごとに供給される電力会社は半強制的に決まっていましたが、電力が自由化されると、東京にいても関西電力を選べたり、または電力会社以外にもコンビニやガス会社と電気を契約したりなど、あなたが買い物をするスーパーを「値段」や「サービス」によって選べるように、電気もそのようになっていくというものです。
どこから電気を買うか、消費者自身が好きに選べるようになります。
今までは、大手電力会社10社からしか電気は買えませんでした。

電力自由化が実現する理由

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原発事故の後に経産省やメディアから、日本の電力事業に関しての問題提起がされました。

電力は、地域独占10社体制で供給され、新規参入が事実上阻害されている。

総括原価方式(発電設備の減価償却費、燃料費、人件費、修繕費などの原価に一定割合の利益を乗せたものを電気料金とする) という、いわば都合のいい料金設定をすることが認められていることにより、世界的にも電気料金が高額である。

政府は、使用済み核燃料を再処理し、高速増殖炉の燃料とする方針を掲げ、これまで数兆円を投じているが、再処理工場の完成は延期され続け、高速増殖炉の実用化の目処は立っていない。

使用済み核燃料は、地下深部の地層で、数万年以上保管する必要があるが、保管場所の目処も立っていなく、福島第一原子力発電所のように使用済み核燃料は日本各地の原子力発電所内で保管され、危険な状態にある。

福島第一原発は、地震にも津波にも耐えられない状態で、東京電力も規制当局もそのリスクを認識しながら、地震津波への対応をとっていなかった。

全て的を得た内容であったため反論できず、電力自由化が実現する大きな要因となりました。
使用済みの核燃料を数万年にわたって、地層で保管しなければならないのは難しい問題ですね。
リスクを認識しながら、何の対策もとらず事故が起こってしまった、東京電力の怠慢さが目立ちました。
堕落していますね。これまで、大手電力会社は競争相手がいないので、電力市場約8億円を独占状態でした。
しかし、2011年の原発事故を機に、電力を全面的な自由化が進められ、2016年の4月からのスタートが決定しました。

電力自由化の目的

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安定供給の確保
再エネなどの多様な電源の活用や広域な電力融通の促進を行い、安定的な電力提供を実現する

電気料金の抑制
地域独占されていた電力市場を開放し、既存電力会社や参入電力会社による企業間競争、創意工夫を生み出し、料金の抑制を実現する。

電気の選択肢、企業の事業機会拡大
一般家庭や企業を含む電気利用者が、電気を自由に選べる電力市場の形成と、新規企業参入による

ビジネスチャンスとイノベーションの創出
実施の目的は「電気料金の抑制」「電気料金の抑制」「電気の選択肢、企業の事業機会拡大」
福島の原発事故後、一般家庭への安定供給ができていませんでした。
独占市場でありながらも、供給のサービスが整っていなかったのは、大問題になりました。
市場を開放し、競争を生むことで、プランやサービスも増えてきます。
安さを売りにする、電力会社もでてくることでしょう。
電気を自由に選べるということは、原子力発電に頼りたくない人は頼らない電気を使えるということです。

2016年、変化する日本の電力業界

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さて、いよいよ2016年4月1日より始動する電力自由化ですが、今まで段階的に行われてきた電力自由化の中で最も大きな動きといっても過言ではありません。「電力自由化元年」と言われている通り、この一年間で今後の日本の電力事情は大きく変わっていきます。

各社激しい攻防のなかで日本の電力業界がどのように成長していくかは未知数です。しかし、様々な海外の電力自由化の事例を参考にしながらより良い市場づくりに、政府だけではなく一般の電力事業者も一丸となっていくことで、明るい「日本の電気の未来」が開かれていくことでしょう。

需要家それぞれがどんな選択をしていくかが未来を左右する大きなカギとなりますが、目の前の少ない情報だけに惑わされず、より多くの情報や多角的な考え方で利用するサービスを選び取ることが大切ですね。
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